【映画感想ネタバレ】 『PURGE パージ』 年に一度だけすべての犯罪が許される法律が施行された世界の話

   

映画『PURGE パージ』の感想とネタバレです。

個人的な評価としては、5段階評価で1です。わざわざ観るほどではありません。気になるのでしたら、下記のネタバレをご覧ください。



映画『PURGE パージ』のあらすじ

未来のアメリカの話です。2022年、経済状態が崩壊してしまったアメリカでは『新しいアメリカの建国の父』を名乗る集団が統治を行っています。彼らの統治下では、すべての人々が幸せな時間を過ごせるように、年に1度12時間だけすべての犯罪が合法化される『パージの日』が制定されています。『パージの日』には、アメリカ各地で殺人や暴行、放火、集団リンチなど様々な犯罪が起こりますが、罪には問われません。パージの名のもと、憎い相手に復讐したり、嫌いな上司を粛正したりするこのガス抜き政策によって、『パージの日』以外での犯罪率は低下し、失業率も1%以下となり、人々は幸せに暮らしています。

しかし、お金持ちは高度なセキュリティ管理の元、パージから逃れており、低所得者や浮浪者がパージ対象とされ、結果として失業率などが低下しているのが実際の状況です。

そんなお金持ちにセキュリティシステムを売っている、セキュリティ会社の営業マン家族が主人公です。パージが法律として施行されてから多くのお金持ちは、パージから家族の身を守るためにセキュリティを強化しました。そのセキュリティシステムのセールスで優秀な成績を収めている父親は、近隣のお金持ちにセキュリティシステムをセールスしてボーナスを得ていました。近隣からは、自分たちに売りつけたシステムの売り上げで建てた御殿だと妬まれています。

そんな夜、パージが始まります。例年通り、セキュリティシステムを作動させ、安全な夜を過ごせるはずでした。しかし、一人のホームレスの男性をかくまったために悪夢のような夜が始まってしまいます。

映画『PURGE パージ』のネタバレ

主人公家族の構成は、営業マンの父親、専業主婦の母親、高校生の娘、中学生の息子の4人。高校生の娘は18歳の年上ボーイフレンドがいるが、父親は関係を良くは思っていません。中学生の息子は引きこもりオタクな感じ。

パージは夜7時に開始され、翌朝7時に終了されます。どちらもアメリカ全土にサイレンが響き、開始と終了を全国民に伝えます。

夜7時前に家族が集合していることを確認し、父親はセキュリティシステムを作動させます。すべての扉の外に頑丈な鋼鉄のバリケードシャッターが下ろされ、外部からの侵入が出来ないようになります。家の周囲は監視カメラで確認ができ、マイクから外部の音声を聞き取ることもできます。

静かな夜を過ごそうとしている中、家の前に追手から逃げてきたホームレスの男性が現れます。必死に助けを求める姿を見た息子は、家族の目を盗んでセキュリティシステムを解除してホームレスを家にかくまおうとします。父親はシステム解除に気付き、再度システムを作動させますが、ホームレスはギリギリのところで家の中に入ってしまいます。

一方、娘のボーイフレンドもセキュリティシステム作動前に家の中に侵入していました。ボーイフレンドは娘と一緒になりたいために、父親の殺害を企てていました。家に入ったホームレスに対峙している父親に向け、銃を発砲します。しかし、気付いた父親に撃ち返され死亡します。娘はボーイフレンドの行動と、死とでパニック状態でどこかに行ってしまいます。また、騒動に合わせてホームレスもどこかへ行ってしまいます。

ホームレスの追手がやってくる

ホームレスを殺害しようとしていた若者集団が主人公家族の家にやってきます。彼らの要求は一つ、ホームレスを提供すること。拒めば重機でバリケードシャッターを破壊して侵入し、皆殺しにすると監視カメラ越しに伝えてきます。

父親はホームレスを探し出し、若者たちに提供しようとしますが、娘の言葉に我に返ります。『私たちのしていることは何?こんなことしてもう元の生活には戻れないよ。』ホームレスを差し出すことは犯罪に手を貸すことになり、パージの名のもと犯罪を犯していることと同じだと。我に返った父親はホームレスを殺そうとしている若者たちと戦う道を選びます。

重機でバリケードを破壊した若者と父親は戦いますが、若者集団のリーダーの手によって殺されます。残りの家族も殺されそうになったところ、別の集団が現れ若者たちを全滅します。

助けかと思いきや。。。

別の集団は近隣の3つの家の夫婦6人でした。ご近所さんのピンチに助けに来てくれたと安堵する母親や子供たち。しかし、彼らの口からは意外な言葉が飛び出します。

『この家族は我々の手で粛清する。』

セキュリティシステムのセールスを妬んだ近隣夫婦が自らの手で粛清したいがために、若者たちから獲物を横取りしただけだったのです。家族3人は集められ、6人の夫婦によって銃やナイフを突きつけられながら囲まれます。

『新しいアメリカの建国の父の名において、この者たちを粛正します。』

6人で声を合わせて文言を述べ、いよいよ銃殺されようとしますが。。。

銃声とともに倒れたのは。。。

銃声が鳴り響き、倒れたのは6人の夫婦のうちの一人。全員の目が捕えたのは、一人のホームレスでした。ホームレスは6人の夫婦の一人に銃を突きつけ、家族の解放を要求します。

全員がダイニングテーブルに座り、その背後にホームレスが銃を突きつけながら立っている状態。静かに時間の経過を待ちます。

午前7時、サイレンが鳴り響きパージの終了が告げられます。

『全員うちから出て行って。』

母親の言葉にそれぞれの夫婦が出ていきます。

『助けてくれてありがとう。』

母親の言葉に何も言わずにホームレスも家から出ていきます。

テレビからはパージの惨劇の様子が放送され、過去最多の人数がパージされたと伝えられていました。

映画『PURGE パージ』の感想

1年に1度犯罪が許される日が存在するって世界観は新しくて興味が引かれました。確かにガス抜きの日を制定することで、他の日の犯罪は減るでしょうね。結局すべての犯罪がパージの日に集中しているだけでしょうが。。。パージによって多くの人が粛清されるので、国民の絶対数が減り失業率も減少するのでしょう。昔の姥捨て山みたいな考えですね。

さて、パージの日があるって設定は面白いのですが、映画自体はイライラします。まず第一に息子がバカです。ホームレスが助けを求めているからと言ってセキュリティシステムを解除しないで欲しいです。親は家族の安全を思ってセキュリティを強化しているのに、親に確認も無しで勝手にパスコードを解除されたらバカとしか言いようがありません。もちろん、何かが起きなければ映画として成り立たないのですが、無理があり過ぎます。作者としては、パージが当たり前の世の中で、『こんなのはおかしい』と異論を唱える存在として息子を用意したのでしょうが、イライラさせられます。

次に娘のボーイフレンド。一緒になりたいから、交際を反対されているからって父親を殺害しようなんて浅はかですよね。大好きな彼女の父親ですよ。殺したら彼女が悲しむことくらい分かりますよね。恋は盲目ってことなんでしょうが、短絡的過ぎます。パージの世界では、自分の意見を通すために人を殺すのなんて当たり前なのかもしれませんが、父親を殺してその後もこれまで通り彼女とのラブラブな生活が維持できないでしょう。

最後にご近所さんの行動。セキュリティに守ってもらっているのに、そのセキュリティで財を成した家族を妬んで粛清しようとするのはいかがかなと思います。

若者の言葉、『セキュリティによってパージから逃げているのはどうかな』って意見は確かに納得です。みんなが同じ土俵で粛清し合うことが理想なのでしょうが、結局お金持ちはセキュリティによってパージの蚊帳の外、多くの犯罪を高みの見物状態です。自分たちがパージの対象にされるなんて夢にも思っていないのでしょう。しかし、パージの目的は建前上はガス抜きで、本音は低所得者やホームレスの排除です。ゆえに、むしろお金持ちが危険にさらされるような状況になってしまうと、さらに混沌と化してしまうでしょう。

まとめ

結局、期待したほど面白い展開も無く、世界観はネタバレ内容で十分でした。続編の『PURGE アナーキー』があるそうですが、まず観ないでしょうね。



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